様々な書籍

様々な書籍記事一覧

「夜と霧」という書籍についての所感

本作は著者であるフランクルが強制収容所における経験を元に書き上げた書籍。フランクルは「現在の生に全く期待を見いだせない」という悲観的な人達には「目的を見つけさせる」ことを推奨している。なぜなら期待・希望を失った人というのは次々に死にいたってしまうという厳然たる真実を目の当たりにしてしまったから。彼自...

≫続きを読む

 

「舟を編む」という書籍についての所感

本屋大賞を受賞した書籍とのことで興味を持ち読み始めてみた。ラノベテイストだということ、さらにページ数があまり多くないということであっという間に読了。カバー・装丁を見て「結構固い内容なのかな」という先入観を持っていたためか、内容とのギャップに拍子抜けした。最初に書いた通りラノベテイスト、さらにラブコメ...

≫続きを読む

 

「ジェノサイド」という書籍についての所感

高野和明氏の作品で初めて読んだのが本作「ジェノサイド」。ページ数は590と比較的分厚い書籍ではあるが、ラストまで飽きることなく読み進めることが出来た。話の内容は、サスペンスやアクション、SFなどの複合といった感じでスケールが大きい。それだけに引っかかる箇所が何個かあったが、その分を差し引いたとしても...

≫続きを読む

 

「共喰い」という書籍について

価格が高めの割に一般的な書籍よりもずっと少ないページ数。読むの速い人なら1時間かからずに読了できると思う。内容について。ことあるごとにリアルというか生々しい情景描写が出てきたせいもあってか、すごくドロドロしているって印象が強い。まあ実際陰鬱としているのだが。また、色々なレビューサイトで言われているこ...

≫続きを読む

 

「八日目の蝉」という書籍について

自分自身に子供が作れないと知った女が、あろうことか不倫相手の子供を誘拐してしまう。まだ自我が形成されていない年齢だったため、子供は違和感を覚えることなく自分を誘拐した女と過ごすことに・・・。誘拐犯である希和子はさらった子供に「薫」という名前をつけて自分の子以上の愛情を注ぐ。このような描写をされてしま...

≫続きを読む

 

「13階段」という書籍について

とある死刑囚には事件の際の記憶が無い。主人公はこの死刑囚は冤罪ではないのか?と疑うようになり、事件の真相を解き明かすために動き出す。伏線・ミスリードが巧妙であるため最初の方は本当に誰が犯人なのかわからなくなるし、どのように着地するのかも皆目見当がつかない。しかし終盤で伏線回収が行われてくると本物語の...

≫続きを読む

 

「ザ・シークレット」という書籍について

表紙とタイトルを合わせると小説だと勘違いしてしまいそうな見た目をしている書籍。だが実際の内容は小説ではなく、あえて分類するなら「自己啓発本」といったところ。プラス思考の大切さを繰り返し訴え、常日頃から前向きにかつ能動的であることを著者は推奨している。全体を通してみればトンデモ理論という印象を受け、個...

≫続きを読む

 

「アルジャーノンに花束を」という書籍についての所感

脳の障害によって知能レベルが著しく低い主人公がとある実験の被験者となり、段々と知能レベルを上げていく話。ストーリーは主人公の一人称視点で進行していくため、実験によって上がった知能に比例して文章も高次のものとなっていく。このように主人公の知能上昇をメタ的な部分で読者に提示してくるのは面白いと感じた。ハ...

≫続きを読む

 

「赤い高粱」という書籍についての所感

「赤い高粱」という作品の中では目に当てられないようなむごい描写が散見される。あらかじめそれを留意した上で読んでいないと途中で読了を挫折してしまう。そう言ってもいいくらい凄惨な内容だ。しかしこういった「死」の描写がはっきりと、そして徹底的に成されることによって「生」というものはその輝きを増すものだ。本...

≫続きを読む

 

「のぼうの城」という書籍についての所感

読み始めてまず一番に感じたことといえば「スラスラ頭の中に入ってくる」ということ。つまり読みやすい。基本的に歴史小説というジャンルの書籍は人間関係がややこしく、さらに一つ一つの描写が非常に詳細であるためどうしても読みにくくなってしまう。だが本作にはそれがないのだ。そんなわけで「のぼうの城」という書籍は...

≫続きを読む

 

「間抜けの構造」という書籍を読んでの所感を綴る

ビートたけしが日本独自の考えというか文化である「間」について言及した書籍。構成としてはたけし本人が経験した過去のエピソードに「間」がどのように関わってきているのかを解説するという形式になっている。お笑い以外にも様々なジャンルで「間」というものが大事であると語るたけし。やはり一ジャンルでトップ層に君臨...

≫続きを読む

 

「ジグβは神ですか」の読書感想

前作から数年の月日を経て刊行されたGシリーズ最新作。作中でも時間が経過しており、登場人物達の環境が激的に変わっている。そして各々が離れ離れになったということと大人になったことの2つが影響したせいか「青春要素」がかなり減ったように思う。そう考えて改めて作品を読み返してみると全体的に大人びたというか理性...

≫続きを読む